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チサの死の前後: 沖縄にいたアキの頭の中に、突然、「チサを見失うな。 追いかけろ。」という声が響き渡った。 アキは、すぐに東京に戻った。 チサの霊はチサの遺体の近くの天井辺りに浮かんでいた。 チサの告別式の出来事： 通夜とか告別式をする気力と体力はなかった。アキは３日間、チサを追いかけ続けた。 これがアキの霊修行の始まりだった。 チサが来てくれ、霊能力を分けてくれ、チサと少しは意思疎通ができるようになった。 初七日まで： 霊能力を身につけたアキと、霊能力を否定するチサの両親とは「相容れない」。 アキはチサを連れて沖縄に戻ろうとしたが、途中でチサを見失った。 沖縄でチサを呼んだら、瞬時にチサがやってきた。えええええ？！！ ２１日まで： １週間もすると、チサは人間の記憶を失い始め、両親も忘れた。 これはまずい。 そのうち、私も忘れられてしまう。 何が何でも、チサをつなぎとめておこう。 １カ月まで： チサはいつもは、私の勉強机の横に浮かんでいた。 でも、この頃、チサは居なくなってしまう。 チサが逃げて行かないように、考えられるあらゆる方法を考え出し、使っている。 ４０日まで： 本能だけで、チサを引き留めておくことは難しい。 霊とは何か、霊能力とは何か、霊能力を高める方法はあるのか、霊を呼び出す方法はあるのか、そんな疑問を解決し始めた。 学者出身の霊能者への道を歩み始めてしまった。 四十九日まで： 霊能力を持っているユタに出会え、基本的なことを教わった。 霊修行は自分で方法を考えるらしい。 私が修行する目的は、チサと一緒にいられることだから、そんなに難しいことではない。 実際に、難行・苦行なんかしないでも、霊能力は身に付いた。 霊を呼び出す： アキは自由に霊を呼び出し、霊と少しだけ簡単な会話もできるようになった。 霊の性格も分かってきた。 霊界に出かけられるようになったので、霊界の様子も垣間見れるようになった。 体中が霊だらけ： 私の体は霊だらけで、１００人以上の霊が取り付いていることもある。 悪い霊は居ない。 私の言うことを聞く部下の霊もできた。 大部分の霊は「居候霊」だ。 私の守護霊はチサがしてくれているらしい。 |