霊０３３－霊０４０　３３日から４０日まで

（追記０９．１１．０３．）でも、沖縄の離島などに行くと、伝統的な祖先崇拝が根付いているから、霊（波照間島では神と呼ぶ事が多いようだ）は畏怖の対象となっていて、崇敬するよりは「怖いもの」と感じられている事が多いようだ。　神に関する事は特殊な人だけに限定されているようだ。　お嶽では司（つかさ）と呼ばれる人がその任に当たっているようだ。　多分、ノロとユタとの中間の役割を果たしているのかもしれない。御嶽や霊の調査・研究は隠密にした方が良いような雰囲気も強く感じる。（追記終わり）

（２）　再婚した人が「霊の嵐」で他界した

威知郎だけは知っていると思いますが、昨年に私は２５歳の女性と再婚しました。　

結婚式の夜には、ホテルにむちゃくちゃに多い霊が訪れました。　「霊の嵐」です。その理由はわかりません。　家内はそのストレスで、キツネツキ症状に陥りました。　

私は霊が見えますから、家内を抱きしめ、「ゆっくりと呼吸して」、「吐いて」、と家内が過呼吸でブラックアウトするのを防ぎ、眠らせました。　そして、霊が家内に取りつくのを防ぎ続けていました。　翌朝、家内は殆ど覚えていません。

そして、今年の家内の誕生日に、家内の実家で家内は突然他界しました。　司法解剖しても、死因はまだ出ていません。　多分、病気ではなかったのです。　多分、「霊の嵐」にびっくりして他界してしまったのだと思います。

再婚して、毎日一緒の生活をしているうちに、私の霊能力の影響で、家内も霊能者になってしまったのでしょう。　通夜の日に、家内の母親が、「実は私の家系は霊能力を持っているのです」と告げられた。　霊能力を持っている人と霊能者とが結婚すれば、確率的に家内は霊能力を開花させてしまいます。　

家内は自分が霊能力を開花させたとは思っていなかったので、沖縄にいる私と離れた東京の実家で「霊の嵐」を受けて、パニックに陥って他界したと考えています。

家内は霊能力を開花させてしまったので、、少なくとも４９日は霊はさまよっているはずです。　毎日、深夜に家内の霊と交信は出来ています。　これからどうなるかはわかりません。

（３）子供の霊能力

私の子供の威知郎と歩日路とが霊能力に開花してしまってからでは遅い。　とりあえず、教えておきます。

霊能力が低い時には、霊能力の低い霊しかとりつきません。　だから、霊が取り付いても全く心配はいりません。　毅然とした態度を保つことが必要です。　

（追記　０９．１０．０３）　人間に取りつく霊は色々な種類があると言われています。　不愉快な霊に取りつかれた時の対処の方法ですが、私が理論的および経験的に編み出した方法は「質問攻め」です。

　　　簡単に言うと、その霊が人間をしていた時の状況に関して丁寧に、」矢継ぎ早に質問するのです。　「あなたの名前は？」「男の方ですか？」「お仕事は何をしていましたか？」と言った具合に１０か２０の質問をすると、霊は頭の中が真っ白になり、混乱して消えて行きます。

　　　何回か来る場合は、その霊を褒めてやり、名前を付けてあげてください。　霊はそれだけで満足して成仏する事が多いのです。　私が付けてあげた名前の例です。　

シンゾー、ヘビー、クッチー、と言った具合です。（追記終わり）

霊に取りつかれたときの自分の体の反応は人ごとに違うようです。　私の場合は全身が泡立ってきます。　完全に霊を無視し続けてください。　そのうちに居なくなります。　

霊との交信の方法を習得するための練習台として、まわりの霊を使うこともできます。　でも、これは危険なことになる可能性があります。　

　　　霊が体に取りつくのでなく、体に入って来て私の人格や霊と一体化し始めると、いわゆる、キツネツキ、全身の痙攣、などが発生するようです。　そして、最後は気絶して、チサのように他界することもあるのです。　医学的には、テンカン発作の一種と考えられているようです。

　　　霊との付き合い方です。　私の場合は手のひらを、レーダー、アンテナ、受信機、としています。　さらに他の霊から身を守るための武器にする、ことも覚えました。　これだけで低級な霊から身を守ることはできます。

　　　霊能力のある家系の女性と結婚する時には、それなりの修行を積んでください。　霊は怖いものではありません。　本当は、別の世界のお友達なのです。

霊０３５－２　人間の超能力って何（私の体験学習）

０８．１１．０７．

（１）　原始宗教の調査

　　　今から４０年以上も前。　私は大学生の頃、「霊能力」は封印はしているが、自分の持っている「霊能力」をもっと理解しようとした。　たくさんの文献を読んだ結果、最も原始的な霊能力を持っていて調べに行ける所に居るのが、シベリアから北日本に分布している原始宗教のシャーマンであることが分かった。

　　　日本のシャーマンの典型は、下北半島の恐山のイタコであることも分かった。　さらに調べると、霊能力のない観光イタコも多かった。　冬休みを使って、本物のイタコの調査をした。

　　　といっても、大学生の私には科学的な調査の方法なんてわからないから、行き当たりばったりの現地調査しかできない。

　　　とりあえず、３等寝台で青森県に行き、恐山の手前まで行った。　（３等寝台なんて言う言葉は、今では死語です。）　恐山までのバスは運行停止していたので、恐山には行けなかった。　真冬の下北半島ではイタコはなかなか見つからない。　大舘に本当のイタコがいることを聞き出した。　名前と住所とを聞き出した。　

　　　次に、原始共産制が残っている尻屋岬まで行ったけれど、イタコは見つからない。

　　　大舘に行った。　大舘では、イタコに会って話を聞いた。　また、地域の信仰である「オシロ様」の話も興味深かった。

　　　大舘から津軽半島に汽車で向かった。　途中で修験道の人と知り合った。　修験道の人に多くのことを教えてもらえた。　そして、いろいろな薬草までもらいうけた。　良い体験をした。

　　　ついで、津軽の竜飛岬まで行ったが、イタコに関する情報はほとんど得られなかった。

　　　こうした体験をペーパーにまとめておいた。　大学の期末試験で、一般教養科目の宗教学では、試験なんかは受けないで、このペーパーを堤論として出した。　修験道との会話を録音したテープも添付した。　講義には殆ど出席していなかったのに、成績は「Ａ」だった。　その後、講義を担当していた教授からは、レポートとテープとを譲り受けたい、との連絡があった。　この時に、学生の個性を尊重する一橋大学に入学して良かった、と本当にうれしかった。

（２）　新興宗教

その後、当時の日本で猛威をふるっていた新興宗教にも近付いた。　そこでは、霊の話なんか全く無い。　私を指導した二人の信者は霊に関する知識も体験も全く無い。　一人は一橋大学の先輩で、一人は中学のクラスメートだった。

　　　毎日３回、念仏を毎回１-２時間唱えることと、「信者を勧誘すること」が要求された。　私がついた指導者が悪いのか、教義が悪いのか、分からないが、こんなことは出来るか、と思って、すぐにやめた。

　　　これらの経験で分かったのは、「霊」と「宗教」とは「似て非なるもの」だった。　「霊」とか「宗教」への関心は無くなって、その後はひたすら大自然の摂理を理解する方向に向かって行った。

（３）　大自然の摂理

　　　だから、アウトドア生活、ジプシーみたいな流浪、仕事での出張先は大都市では無く、　能な限り、大自然に隣接している場所にした。　公私混同だが、この程度は許されるだろう。　

　　　大阪出張の時には紀伊半島のどこかに行く。　四国への出張は仕事の内容が何でも行く。　教職に就く時にも、霊的な雰囲気のある大学を探した。　結果的には東洋大学に来た。

（４）　大学での教育

　　　５０代には、「自然の摂理」、「自然界での生活」、「人間の才能」、といった概念の境界領域が大学の教員としての探求テーマになってしまった。　だから、マーケティングとか流通論の研究は進めないで、「大学教育の在り方の研究」で１０年間を過ごした。

　　　学問の専門領域の研究者としては「落後者」の道を選んだ。　私の講義の受講生やゼミ生には、「霊」という言葉を使ったことはない。　「大自然」とか「環境」という言葉を使っていた。　研究では「落後者」だと自負しているが、人材育成では日本有数の教育者になれたと思って居る。　

　　　私を信じた学生は、すべて、成長してくれた。　霊感の強い女子学生が受講生とかゼミ生の多くを占めた。　経営学部マーケティング学科なので、学生は「霊」とか「宗教」なんていうことは全く知らないでも、企業が期待する、「自ら学んで、深く考え、すぐに行動する、直感を持っている」という人間に育ってくれた。　就職なんて、３年生の３月までにほとんど決めてくれていた。　たぶん、東洋大学では一番の就職実力ゼミになっていたと思う。

　　　東洋大学には、全学で４００人くらいの教員が居る。　リクルートの調査では、私の講義の内容の評価や人気度は１桁以内だった。

　　　結論です。　教育は、過去の経験を次代に教える機能もあるけれど、未来を開拓するための発想や技能を提供する方が重要だ。　

　　　１０年か２０年もしたら全く通用しなくなる流行歌のような教育はダメだ。　教養科目の内容として、、「命の大切さ」、「文化と芸術」、「霊能力と霊」、なんかが考えられる。　人間の原始的な「生き残るための能力」を復活させれば、文明人よりもすぐれた能力と意思決定ができることは確かなようだ。　　　

　　　青山学院大学だったかな、宗教関係の学科を廃止した。　それは正しい。　でも、宗教と霊とは違うのです。　霊を学ぶ場所をも廃止したのは残念だ。　東洋大学でも、井上円了が創始者であるにもかかわらず、霊界研究を、「お話し」として、そうした教育を排除するような雰囲気だった。　残念だ。

霊０３５－３　チサの霊能力と他界

０８．１１．２０．

（１）　霊の嵐

　　　１年くらい前の、０８年１１月１１日の、チサとの結婚式の後、疲れきって寝ていた。　深夜に、私たちはむちゃくちゃな「霊の嵐」に見舞われた。　無数の霊が「挨拶？」に来た。　チサはびっくりしてけいれんを起こす。　体が硬直する。　呼吸困難になる。

　　　私は次から次へと来る霊が見れる（目で見れるのではなく、頭の中にイメージが現れるのです）。　私は何回かこういう経験をしているから大丈夫。　でも、チサは初めてだ。　私が経験してきた「霊の嵐」はチサも感じている。　自分の妄想だけではなく、実際にあることだ。

　　　この時に見れた霊は、このシリーズの中で、スケッチを紹介します。

　　　私とチサの付き合いは１年以上だ。　私とつき合っている間に、チサの霊能力が開花してしまったことに気付かなかった。　霊は私に挨拶しに来たと思い込んでいた。　だから、チサの過呼吸を整え、霊がチサのところまで来ないようにしていた。

　　　霊の防御の方法もこのシリーズでお教えします。

　　　ほぼ１年後のチサの２６歳の誕生日（１０月４日）、同じ現象がチサに起こった。　私は沖縄の船で生活し、チサは東京の実家に居た。　　突然死だった。　私は本当に悔しかった。　チサに「霊の嵐」と対処法とを説明しておけば、こんな悲劇は回避できたはず。

　　　もっと悔しかったのは、私がパニックに陥って、適切な処置が全く出来なかったことだ。

（２）　大学教育に「命の大切さを教える科目」を設置

　　　私はマーケティング学科のカリキュラムの改定では、日本で初めての革命をいくつも実現した。　例えば、文学とか語学の専門家による教養課程の英語を全廃し、国際的に活躍しているビジネスパーソンによる、プラクティカル英語を、マーケティングの専門科目として導入した。

　　　そうした革命の中の一つが、教養課程の「スポーツ健康分野」を廃止して、ビジネスパーソンのための「スポーツ健康」領域を専門分野に作った。　１つの科目として、ビジネスでは無視されがちの、命の大切さを理解するための「救急医療」を半年の科目としてカリキュラムに入れた。　　　

　　　私は海に潜るダイバーだ。　救急手当てとか、CPR（心肺蘇生法、いわゆる人工呼吸）は出来る。　今ではどこにでも設置されているＡＥＤだが、当時は本当に珍しい機械だった。　心臓に電気ショックを与えて心臓を再起動するためのAEDも、佐藤先生の協力で、大学に導入させた。　大学でＡＥＤを導入した最初の経営学部だと思う。　自分の持っている船にも救急手当てのセットは持っている。

　　　でも、チサが「呼吸しなくなった」との電話を受けて、、頭の中は真っ白になって、CPRの仕方を電話で教えることなんか、全く思いつかなかった。　ひたすら、チサのもとに早く行きたいと思っただけ。

（３）　ＣＰＲ（心肺蘇生法：人工呼吸）

　　　でも、今から考えると、CPRはそれほど難しいものではない。　電話で指示すればチサは呼吸と心拍を取り戻せたかもしれない。　理屈では分かっていたも、それが緊急時には全く考えられないことが分かった。

　　　CPRを全く知らない方に、参考までに、その方法をお教えします。　出来れば、日赤とか消防署の主催する講習会に参加してください。

　　　呼吸や心臓が止まった時の人工呼吸と心臓マッサージのテクニックです。数分もしくは十数分以内に開始すれば生き返させることも可能なのです。　冷たい水につかっている時には、３０分たっても生き返った例もあります。

　　　溺死した時には、気管に詰まっている水を排出する。　どんな方法でも構わない。　次に、仰向けに寝かします。　寝かした体の右側の胸の横に座ってください。

　　　まず、人工呼吸です。　呼吸するための気道を確保するために、肩のあたりに低い枕でも何でも良いから１０センチ程度の厚みのあるものを置き、頭がのぞけりかえるようにします。　他に人がいたら、その人の腕でも良い。

寝かした人の鼻を強くつまんで、鼻から空気が漏れないようにして、マウスツーマウスで３回くらい口からちょっと強めに空気を送り込みます。

　　　次が心臓マッサージです。　自分の右手を使って、みぞおちを探します。　そこから、げんこつ一つ分上に、げんこつを開いて、平手を載せます。次に左手をその上に重ねます。　これからが心臓マッサージです。

　　　脈の速度（１分に８０回）程度に、１，２，３，４，５、…………、１０　と数えながら、１０回から１５回程度、胸が５－１０センチくらい沈む強さで、リズミカルに圧迫するのです。

　　　呼吸を始めたか、脈が出たかを点検します。　その間も、とにかく、大きな声を出して呼びかけます。　

（追記０９．１１．０３．）　ここでも、霊的な現象があるのです。　人間はその体が動かなくなっても、意識とか心とか記憶とか知覚はある程度の時間は生きながらえているらしいのです。　だから、ここで、ひっきりなしに話しかけることは重要なのです。　こんな説明は私だけで、、日赤とか消防署の研修では、医学的な説明しかされません。　私の場合は、チサの他界後６時間も経ってからチサを呼び始めたのだが、すぐにチサは応えてくれた。）

　　　脈と呼吸がない時は、最低でも、上記を３０分くらい繰り返します。　一人では大変なので、分業すると良いと思います。

　　　私は佐藤先生の次に、２番目に救急処置の知識が多い教員だと思っていました。　でも、実際に家内の死に直面したら、何もできなかった。　最愛の、宝物の、可愛い、チサの命を助けることもできなかった。　

　　　上記した講習会なんかでは、ダミー人形を使ったトレーニングもできます。　東洋大学の教職員や学生は、学内で講習会を開いているはずです。　図書館や本屋でも救急手当てやＡＥＤの使い方を説明している本も有ります。　インターネットにも、もっと詳しい情報があります。

　　　人の命にかかわることです。　ぜひ、救急手当てを身に付けてください。　現世ではチサを助けられなかった。　私は自分の命をかけて、体を失ってしまったチサを守りたい。　

霊０３５－４　霊の輪廻

０８．１１．２１．

（１）　なぜ霊は多様化しながら増えるのか

　　　霊は輪廻すると言われている。　ひとりの霊は次の人、もしくは動植物に受け継がれると言う考え方だ。　私もその考え方には基本的には賛成しているが、どう考えても、おかしいところもある。

　　　論点を簡単化するために、人間の霊は人間に引き継がれる、としよう。　

　　　人類が発生したときには、霊の数は少なかったはずだ。　キリスト教ではアダムとイブの二人だけだ。　それが、今は、６５億人にもなっている。　どうして霊の数が増えたんだろうか。　私は勉強不足なので、それを明確に説明する理論は見たことがない。

　　　霊が単純に分裂して増えたと考えると、世の中はアダムとイブの２種類の霊しかいないことになる。　人間の多様性を説明することはできない。　　

　　　一番簡単な図式は、霊には質量がなく、単なる情報だけだと考えよう。　ＤＮＡのようなものだと考えると分かりやすい。　「ほんのちょっと」のエネルギーが外部から入ってくれば、他の霊を吸収したり、合併したり、分解したり、他の霊の一部の情報を取り込んだり、することはあるだろう。　自ら分裂することだって考えられる。　コピーだって作れる。　情報の一部を自ら変えることだってできる。

　　　その「ほんのちょっと」のエネルギーがどのくらいの物かは分からない。　霊と交信すると、むちゃくちゃに疲れる。　２時間も霊と交信すると１日分のエネルギーが消費されてしまう。　１０００から２０００カロリー位だろう。　でも、大自然の中では微々たる量だ。　

　　　霊は、お互いに混じり合ったり、霊自身のコピーを作ったり、分裂したり、死滅したり、の方法で増えたり減ったりするだろう。

（２）　チサの霊は私の物

　　　こう考えると、本当に理解しやすい。　だから、チサの霊が変質する前に、チサの霊を私のところに引きつけておいて、保護しないといけないと、直感で感じた。

　　　こんなむちゃな理屈を言っている宗教家とか霊能者は居ないと思う。　私は学者だから、論理的に矛盾のない説明ができないと精神的に不安になる。　こうした理屈を思いついて、自分の霊行動の正当性を確認できたと思っている。　だから、悲しみよりも、これからの霊界での生活の準備をしようと、結構、楽しい生活ができると感じている。　

　　　口寄せ、霊媒、降霊、といった活動で、数年前に他界した人の霊とか、数１００年前の先祖の霊が出てくることが多い。　数年前に他界した人の霊は、変質しても当然だ。　でも、生前と同じ口調で、同じ表現で、同じ話し方で、二人の間にしか分からないことを話す。

　　　このような霊は、極端に霊パワーが強くて、他の霊を撃退できるのだろう。　よく分からないが、このように解釈するしかないだろう。　霊パワーが強いから、守護霊として今でも生きているのかもしれない。　マンガの世界みたいな話で、すみません。

霊０３５－５　交信の密度

０８．１１．２１．

　　　チサとの交信の密度は時とともに薄くなってくるようだ。　私の霊能力が低いからかもしれない。　何とかしなければ。

　　　チサが他界したときに私の霊能力の封印を解いた。　直観的に、チサと一緒の生活をするには、人間界では無理だ。　霊界で楽しい生活をするしか、手段はない、と、感じた。　

　　　他界した日の交信は、何十年振りかの霊能力の利用だったので、当日は何とか交信できた程度だった。　無数の霊が集まってきた。　どれがチサなのか分からない。　集まってきた霊の一部はスケッチしておいた。

　　　２日目は、良く覚えていない。　霊能力を使いすぎて、意識もなかったようだ。

　　　３日目は、告別式だった。　昼間には呼び出す事は出来なかった。　夜、ホテルの一室に放り出されて、チサの助けを求めていたら、突然けいれんが起き、失神してしまった。　数時間後に気づいたら、体が動くようになっていた。

　　　２時間くらいで、ようやく歩けるようになった。　２日近く食事していなかったので、とりあえずは、　ホテルの外のコンビニに食料を買いに出て、ホテルで食べた。　また、熟睡した。　真夜中にチサと交信出来た。　今度は、チサの　「はい」、「いいえ」　を聞き取ることができた。　

　　　３日で、ここまで霊能力を高めることができた。　初七日くらいまでは、ある程度の会話ができた。　それだけ私の霊能力が研ぎ澄まされていたようだ。

　　　初七日を過ぎると、交信だけは出来るが、会話がうまく進まないようになってしまった。　多分、チサは人間界から霊界に引っ越したのかもしれない。

　　６週間を過ぎると、チサはちらっと立ち寄って、すっと居なくなることが多かった。　いわゆる四十九日に近づいたのだろう。　霊界から来世に行き始めたのかもしれない。　来世に行ってしまうと、コンタクトが取れなくなると直感した。

　　どんな方法を講じても、チサを霊界に留めておかないと、私が不幸になる。　一生、悲しい生活になってしまう。　私が死んで霊界に行っても、霊界にはチサは居ない。

　　なんとかしないと、いけない。

霊０４０　霊の呼び出し方を教わる

０８．１１．１２．

（１）　霊の活動時間

　　　ミーサ（新仏）の見える霊能者であるＯＹさんに会えた。　住んでいるのは、浦添市の小那覇（おなは）と言う字である。　県道３８号線が国道３２９に突き当たった場所に琉球銀行西山支店がある。その横を海の方向に５００メートルも進んだ右手に住まいがあった。

　　　ＯＹさんの家は改築中で、２５日に完成するとのこと。　それで、２５日以降の夜の８：００から８：３０の間に電話をしてアポを取ることになった。　

　　　１０月２７日には、玄関先での立ち話の中で、いろいろな基礎知識を教わることができた。

　　　霊は、昼間は寝ていて、夜に活動する。　だから、私が昼間に霊を呼び出そうとしても、霊が応答して来ないのは当たり前だとのこと。　私の呼びかけが最も成功するのは、夜の２時から４時くらいであったのは正しかったようだ。

　　　霊は世界中に散らばっていても、一瞬で、どこにでも来れる。　京王線の府中駅で見失ったチサの霊が、新宿、品川、羽田飛行場、那覇空港、で呼びかけても全く応答はなかった。　昼間だったからだろう。　チサはどこかで眠っていたのだと思う。

　　　宜野湾マリーナで夜遅く呼びかけたら、一瞬で来られたのも当たり前だったようだ。

（２）　霊の特定化

　　　相手を指定して霊を呼び出さないと、無関係な霊がたくさん集まってくる。　それは危険だから、やめた方が良い。　確かに、私が経験した「霊の嵐」では、獰猛そうな霊もいくつか紛れ込んでいた。

　　　私は大量に集まってくる霊に面接試験を課して、チサの霊ではない霊を排除してきた。　だから、いつもの呼びかけで来る霊はチサの霊である可能性が高いとも、ＯＹさんは評価してくれた。

　　　相手を正確に呼び出すには、相手を特定するに十分な情報を使わないといけない事も分かった。　霊本人の氏名、生年月日、生前に住んでいた場所、職業、等だろう。

　　　チサを呼ぶ場合には、「おーーーーーい、森　チサ、旧姓　○○チサ、１０月４日生まれの森　チサ、○○団地に住んでいた森　チサ、新幹線パーサーをしていた森　チサ」　位で大丈夫だろう。　でも、チサに関しては、今では「おーーーーい、チサ、いるかい？　いたらこちらにおいで。」だけで済む。　「おーーーーい、チサ」だけでも来る。

（３）　ミーサを見る方法

　　　ミーサが見える霊能者は、昔は沖縄にはかなり居た。　ＯＹさんを含めて大部分が高齢化して、もうすぐ居なくなってしまうかもしれない。　ミーサが見える人を養成する組織もない。　一人一人が修行するので、そうした修行をする人も少ない。

　　　ミーサが見えるようになるためには、長い修行時間が必要だとのこと。　でも、私はチサの他界後、自分の命をかけてチサの霊を呼んでいたから、普通の修行以上の修行は出来ていると思う。　だから、チサの霊だけと交信できるための基礎が作れれば良いと思っている。　そんな都合のよい自己修行なんてあるんだろうか。　

　　　ＯＹさんから基礎を教わり、ＯＹさんの霊活動に触れていれば、何とかなるかもしれない。

（４）　特定の仕方

　　　その後、学者らしく、いろいろと考えた。　特定の霊に呼びかけるための情報は、最低でも、どの程度必要なのだろう。

　　　霊は無数にいる。　その無数とは、どのくらいの無数なのだろうか。　それは分からない。　でも、１年間の新仏の数は簡単に推定できる。　

　　　平均年齢が８０歳なのだから、単純計算で、毎年８０分の１の人が他界していく。　すると、１．２億人の８０分の１は１５０万人だ。　ワンジェネレーションを３０年とすれば、その間に呼び出されるかもしれないから、霊は３０年くらいは必死に生き延びるかもしれない。　すると、１５０万人×３０年で４５００万人となる。

　　　この４５００万人の霊の中から特定の人の霊を探し出さないといけない。

　　　姓名で絞る。　森と言う姓とチサと言う名は、何パーセント位居るのだろう。　経験的に、小学校では、１学年に２人くらいは森だった。　１学年の生徒数が３００人なら、確率は１５０分の１。　チサと言う名前も同じ確率だとすると、１５０分の１と仮定できる。　すると、姓名だけで１５０　×１５０　＝　２．２５万人に一人となる。

　　　生年月日で絞る。　生年では３０年のうちの１年だから、３０分の１の確率となり、月日では、３６５分の１だ。　これで、１万９５０人に一人となる。

　　　これだけのデータでも　

　　　　４５００万　×　一万９５０　＝　四億

４億人に一人となる。　これだけで十分に特定できそうだ。

　　　さらに、住所で絞ろう。　１つの住所には、マンションもあれば戸建てもある。　だから、面倒くさい。　都道府県、市、くらいで絞ってみよう。　チサが育った東京都○○市の人口は２５万人だから、２５万÷１．２億＝０．００２　５００分の１となる。　すると、すべてをかけ合わせると、２０００億人に一人となる。　世界の人口が６５億人くらいだから、現在の世界人口の３０年分と言う膨大な数字となる。　さらに、職業の条件を入れる必要はないかもしれない。

霊０４０－１　霊の呼び出し方を教わる（２）

０８．１１．１２．

　　　いつもの呼び出しかた

「おーーーい、チサ、起きているかい？」

「アキが呼んでいるよ」

「おーーーい、チサ、１０月４日生まれのモリ　チサ」

「○○市の○○団地に住んでいたモリ　チサ」

「すぐにアキのところにおいで」

「君は結婚しているんだよ」

「チサの夫はアキだよ」

「アキの妻はチサだよ」

「覚えているでしょう」