霊０４０－霊０４９　４０日から四十九日まで

　　　アキ：私はチサが他界した瞬間から、霊能力の封印を解いて、霊界の考え方を優先させた生活しています。　人間よりもチサの霊が大切だったのです。　だから、人間界の慣例とか社会のルールなんかを守ることなんて、どうでも良いのです。　霊に関する私の価値観や考え方や行動を認めなくても、理解して尊重してくれる人とだけ付き合うことにしています。　

　　　アキ：封印を解いて、３日間も霊能力を使い続けていて、私の肉体が死ぬ直前までチサをひきとめていました。　その私に対して暴言を吐き、考えられないような暴行をするような人とは付き合えません。

　　　アキ：家族と言うのは、どんなことがあっても、守り抜くものです。　そうでなかったのですから、その時点であなたたちの家族ではなくなっていたのです。　ホテルの一室で、妻のチサは私を助けて、私に新たな霊能力を授けてくれました。　

（２）　遺骨をどうするか

　　　母：時間がとれません。それで12月に伺いたいと書いたのです。チサの遺骨をどうしたら一番幸せか…と悩んでます。　ずっと家に2つとも置いておけない。

　　　アキ：当初の話を無視して、あなたたちが骨壷を２つとも持ち出したのです。　私はチサの霊だけいればそれで幸せだから、「どうぞお持ちください」と言った記憶があります。　ですから、どうしたら良いかは、そちらで考えるべきでしょう。　

　　　分骨したのを合併して１つにされてはどうですか？　これは１つの考え方です。

　　　分骨を森家の菩提寺の○○山の○○院に納骨するのも１つの方法です。

　　　「森○○○」、「森○○」のいずれかが過去帳に載っているはずです。

　　　ご家族で、インド、アンコールワット、フィジー、南太平洋、バリ、などに観光に行き、そこで、散骨されてはいかがですか？

　　　母：森家のお墓にいれて頂く事も多分無理。

　　　アキ：私も他界した時には、チサの霊が霊界に居て発見できたら、チサと一緒に霊の世界を楽しみます。　私はチサとともに森家の墓に入ることなんか一切考えていません。　仏壇やお墓の管理は離婚した前の家内に預けてあります。　いずれ、子供が管理するようになるでしょう。

　　　元の家内や子供が私を祀るのは自由です。　でも、私の他界の情報は森の家には届かないはずです。

　　　母：夫の実家や、私の実家のお墓にいれてあげても肩身が狭いだろう。

　　　アキ：遺体にも遺骨にも、霊は宿っていません。　ですから、どちらでも肩身が狭いということはないと思います。　これは私の考え方です。　

　　　母：アキはどう考えてますか?　私としては、最初の考え通りアキに南太平洋に散骨をお願いするのが一番良いと思い、それをお願いしに沖縄へ伺いたいと思ったのです。

　　　アキ：それは駄目です。　そんなことをすれば、チサの霊が「自分は死んだのだ」と気付いてしまいます。　新たにそちらでお墓を建立して、そこにチサを祀るのも一つの方法です。　そのお墓を誰が守って行くかは将来の問題でしかありません。　

　　　アキ：お墓に関しては、人間界の慣習ですから、霊園業者、お寺さん、なんかと相談するのが一番良いと思います。　　

霊０４０－３　霊能者の指導を受けた（１）　ミーサが見える人

０８．１１．２７．

　　　チサの霊と話すのが楽しみ。　それで、チサの言うことやチサの姿もみたい。　そのためには私の霊能力を飛躍的に高めないといけない。　

　　　１ヵ月半もかけて、探し回り、沖縄でもトップクラスの「ミーサを見ることができる人（ユタの特殊な分野）：以下「霊能者」と言う」の方とお会いしました。　本当にすごい人でした。　私より２４歳も年上なのに、６０代後半くらいの感じでした。

　　　朝の日が明ける前（おおむね３時）に目が覚め、朝の祈祷および修行をして、朝ごはんの後からは、訪ねて来る人の相談に乗る。　昼からは畑仕事をする。　当然、有機農法だ。　見た目は、普通のおばあちゃんだ。

　　　若い頃には病弱で恵まれない生活だったが、霊に目覚めてからは健康になったとのこと。　

　　　２５日に建て替えたカウンセリングルームには、既に何十という霊が住みこんでいる。部屋に入った途端、私の体は霊を全身に感じた。　１時間中、霊が体に纏わりついてくる。　

　　　久しぶりに霊能者が来たので、喜んでいるのだろう。　霊は「遊んで、遊んで」と言っているようだった。　こんな沢山の霊を飼いならしているのだから、この霊能者はすごい。　

　　　指導を受けて、ドアの外に出ると、霊は付いてこない。　多分、霊が外に出ないようにしてあるのかもしれない。

　　　外に出ると、霊能者のアドバイスを得たい人が列をなしていた。　沖縄だけでなく、本土や海外から霊能者を頼って来る人も多いそうだ。

霊０４０－４　霊能者の指導を受けた（２）　霊との交信は命を縮める

　　　私の霊に関する基本的な知識とか、今までしてきた霊活動や零作業の形式は、大部分は理にかなっているとのことでした。

　　　でも、チサの霊を体内に招き入れることは、私の命を縮めたり、将来の夢を捨てることになるからやめた方が良い、と、言われました。　

　　　告別式の夜、ホテルに放り込まれた私の体の中にチサが入ってきた。　激しい痙攣で失神した。　その間に、チサがエネルギーを供給してくれて、私を生かしてくれた。　それは、私が死ぬ直前で、チサが新仏になった直後だから、できたことのようです。

　　　毎晩、深夜にチサとの交信を楽しんでいた。　翌日は、疲れ果てて昼間は寝っぱなし。　チサとの交信は、月命日だけにしないと、体力を消耗して死ぬと言われた。

　　　一昨日は、チサが私の中に入ってきてくれました。　全身の筋肉がけいれんを起こしました。　１時間以上、霊を強烈に感じていました。　　

　　　霊と直接会話をしたり、霊の姿を会話をしている間に見ることは出来ないらしい。　少なくともこの霊能者の場合はそうだ。　霊の言葉を理解し、霊の姿を見るためには、霊に、「夢の中にあらわれてください」と頼むそうだ。　

　　　２日後に、それをしてみた。　そうしたら、ちゃんと夢の中でチサからのメッセージが届いていた。　しかし、慣れていないので、何を言われたか思い出せない。　

　　　フロイドの心理学では「夢は無意識の世界から意識の世界へのメッセージだ」（これは私の勝手な解釈）で、霊がメッセージを伝えるためのチャネルとしては、無意識の世界を利用するのも有りうる。

　　　私は初心の霊能者で沢山の霊に取りつかれ、疲れ切ってしまった。　３日後に、日帰り温泉で疲れを取っていたら、トイレに入っている時に、昼間なのに、チサが来た。　むちゃくちゃ強い霊波だ。　チサに平謝りをして、「経験を積み重ねれば、コミュニケーションができるようになるはずだから、見放さないで。」とお願いした。

　　　チサと知り合ってから、私がトイレの便器に座って用を足している時に、チサがトイレに入ってきたのは、初めてだ。

霊０４０－６　霊能者の指導を受けた（３）　アドバイス

０８．１１．２７．

霊能者からのアドバイスはいくつかあった。

・　両親の霊を呼び出して、私の両親に、この過程を報告しておかないといけない。

・　生別した前の奥さんとの関係を絶たないとチサの霊が悲しむ。

・　私は霊能者になってしまっているので、３年間は結婚をしてはダメだ。　霊は祖先から引き継ぐのだから、３年程度は引き継ぎの時間が必要なのかもしれない。　だから３年間はチサの霊との生活を大切にしなければいけない。

・　３年後は自由になれる。

・　３３年後には、いわゆる「三途の川」をチサが渡る。

　　　その霊能者の評価では、私は霊能者として人々を助けることが運命づけられているとのことでした。　そして、現在の能力は霊能者としては５０点程度（霊能力はあるけれど、霊能者としては「不合格」）だとのこと。　あとは、自分自身で修行して行けば１００点の霊能者になれる可能性があるとのことでした。

　　　私はチサとの楽しい生活を続けたいから霊能力を高めようと努力しているだけだ。　多くの霊能者は苦行や荒行を経て霊格の高い霊能者になって行くと言われている。

　　　苦しい修行なんかいやだ。　

　　　私の人生のモットーは

　　　　　「楽して楽しい人生」

だ。

　　　苦行・荒行では無く、「文献を使った研究」と「その成果をチサとの交信に活用」し、時々霊能者のアドバイスを受ければ、ほどほどのレベルにまでは行くと思う。　まあ、行かなくとも、私が霊界に行けばよいだけだ。

　　　霊界に行ったチサがいろいろな能力を現世の私に持ってきてくれれば、本当に楽だ。　告別式の夜だって、チサは助けてくれた。　これからだって、チサは私の守護神になって、助けてくれるはずだ。　

霊０４１　チサの１ヶ月の動静（２）

０８．１１．１３．

　　　１１月１３日　霊の呼び出し方

　　　霊の呼び出し方の基本を教えてもらった。　昨夜はそれに準じる方法でチサの霊を呼び出した。

　　　「おーーーい、チサ、居るかい？　名前は森チサだよ。　１０月４日が誕生日のチサは居るかい？　東京都府中市押立町のチサは居るかい？」

　　　「おーーーーい、チサ、いたらすぐに私のところに来て。　私はチサの夫のアキだよーーーーー。」

　　　大成功だった。　チサはすぐにやってきた。　チサの定位置の天井あたりに居た。　途中で消えかかることもあったが、１時間近くもおしゃべりができた。　

　　　今は、朝の７時くらい。　今度はチサの方から呼びかけてきた。　久しぶりだ。　でも数十秒で居なくなってしまった。

　　　１１月１６日　数十秒くらいしか話せない

　　　その後、チサを呼び出せても、チサの方から来ても、数十秒くらいしか話せない。　今は１７日の真夜中の１時半。　チサを呼び出したら、すぐにやってきた。　そして、すぐに定位置から消えてしまった。　そうしたら、私の鎖骨の辺りにいた。　でも、数分で居なくなってしまった。　これで、少しは希望が湧いてきた。　

　　　１１月２１日　近くまで来て、Ｕターン

　　　コミュニケーションがどんどん細くなってきた。　呼び出しても、目の前に座ってくれたのは２回だけ。　それも１分くらいだけ。　あとはすっときて、すっと居なくなってしまう。　近くまで来て、Ｕターンすることもある。

　　　１１月２２日　四十九日

　　　四十九日になってしまった。　深夜に呼び出しても、全く反応はなかった。　　　

　　　１１月２３日　見失ってしまった

　　　深夜に呼び出しても、数秒くらい目の前に来たが、あっという間に遠ざかって行った。　必死に呼び戻したら、近くまで来たけれど、また見失ってしまった。

　　　１１月２４日　全く反応が無い

　　　未明に何回も呼び出したが、近くには来るが、うろうろとして、すぐにＵターンしてしまった。　２１時と２３時に呼び出したが、全く反応が無い。

　　　１１月２６日　チサを私の体の中に取り込む

　　　昨日の夜は、ちょっとだけ近寄って、すぐにＵターンしてしまった。

　　　今日の朝２時には、チサの方がら近づいてきた。　すぐに呼んだら、目の前に来てくれたが、１分くらいで居なくなってしまった。　４時ころに再度呼んだ。　すぐに来てくれた。　戻って行く様子はない。

　　　２０分くらいかけてチサを私の体の中に取り込む作業をした。　取り込んでは、すぐに逃げられる。　これを繰り返している間に、とうとう、取り込むことに成功した。

　　　船内を数メートル歩いても、チサはアキの体の中にいる。　疲れきって、ベッドに横になっても、チサは体の中にいる。　３０分くらいおしゃべりしているうちに、私は寝込んでしまった。

　　　朝の６時ころ、心臓が苦しいので、眼が覚めた。　心臓が悲鳴を上げている。　チサは居なくなっていた。　あー、このまま行けば、チサのところに行けるのかな、と思って、２合くらいの酒を一気に飲んで、酔っ払って、寝込んだ。　起きたのは１１時半くらい。　心臓は正常に動き始めてしまった。　なかなか死ねない。

　　　このメールを配布するのは、１月１８日です。　１－２カ月遅れです。　この１－２ヶ月で分かったことを説明します。

　　　実は、船内の照明が明るすぎて、チサは眩しくて来られなかったり、いられなかったようです。　それはそうだ。　私たちだって深夜に寝ているところを引きづり出されて、テレビスタジオの照明の下に座らされたら、すぐにでも逃げ出したくなる。

霊０４１－２　人間界の束縛は霊界では無い　

０８．１１．１３．

　　　チサと一緒に暮らせなくなって、一日中、毎日、私の気持ちは悲しさで一杯だ。　だから、自分の気持ちや行動を自分でコントロールすることもできない。　ひたすら船に閉じこもり、真夜中にチサとお話しすることだけが楽しみだ。。　

　　　これまでの２０年間の大学生活では、体調が悪く、どんなに苦しくても、どんなに辛くても、どんなに動けなくとも、大学では「人生は楽しく」といた雰囲気で学生を指導していました。　

　　　学会で報告したり参加する時には、大手を振って講義を休校していましたが、病気で休講したことはない。　退職する前の最悪の健康状態であった半年間もそうだ。　つらかった。

　　　本当にどうしようもなく体が動かない時は、受講生には分からないように教壇の椅子に座り込んでいました。　研究室に戻って、リクライニングチェアに倒れ込んで休みを取っていた。

　　　そうでなければ、大学教授の役目は果たせないからです。　大学教授と言うのは、自由そうでいて不自由なことが多い。　でも時間の自由度だけは大きかった。　そうした努力で、リクルートの調査では、４百人くらい居る東洋大学の教員のうち、人気度が３位につけていた私なのです。

　　　でも、今は違います。　私は１００％自由なのです。　社会のルールに縛られていたチサも、結婚して、金銭的にも、社会的な地位の面でも、時間的にも、完全に自由になったのです。　他界してからは、さらに、地理的制約、文化的制約、精神的制約、などが無くなった。　

　　　チサは東京やインドや東南アジアやフィジーに行っていても、私が呼ぶと一瞬で私のところに戻ってきてくれます。　本当に、不思議です。　これが霊の世界なのでしょう。

　　　私も霊になったら、チサと一緒に霊界を楽しみつくそうと思っている。　四十九日なんかは完全無視する。　閻魔大王に逆らってでも、絶対に来世には行かない。

　　　そういう霊も霊界にはたくさん居るはずだから、そうした霊を仲間に引き摺り込んで、閻魔大王を脅迫してでも、クーデタを起こしてでも、霊界でチサとの生活をしようと、夢のような、ばからしい空想をしている。

（参考）　　霊界にはどの位留まれるか

　　一応４９日で来世に行くと言われています。　でも、霊媒とか降霊では何十年も、何百年も前に実在した人物の霊が出てくる。　だから、四十九日を境にしているわけではないようだ。　

　　法事は３３回忌が一応の最後となっているから、多分、このころまでには霊は霊界から来世に行くのかもしれない。　親が他界して３３年もすると、子供も他界するから、法事をしないでも良いとなるのかもしれない。　

　　　元大学教授も、社会的な地位から逃げ出して、完全自由になると、こんなことを考えることも出来るようになるのです。　サラリーマンも、普通は、定年退職した時には、次の仕事先に行きます。　そして、一生、自分の考えも言えないで人生を終わらせる人も多いと思う。　私のように、社会的な、文化的な、精神的な、制約を捨て去れば、本当の第２の人生を楽しむことが出来ると思います。　

霊０４８　チサの死因

０８．１１１．２０．

　　　アキ：司法解剖の結果を受け取りました。　ありがとうございます。　でもこれは１００％嘘です。

　　　母：てんかん発作でした。先天性脳血管奇形があったそうです。気付かなくて仕方なかったそうですが、アキが知らせてくれた、チサが数回倒れた事などは、そのためだったようです。悔やまれます。

ーーーーー

　　　アキ：あなたたちは、医師と警察にだまされているのです。　検死した医者は原因が分からないで、苦し紛れに、こうした検視結果の報告書を作ったと思います。　

　　　あなたたちは、お上や権威者が言ったことを守るのが国民の義務と思い込んでいるようですね。　こんな検視結果を告げられても、それが真理であるように思っているのですね。　だから、告別式の後も、私の体調も無視して暴言・暴行をしたのでしょう。

　　　「悔やまれます」は良いのですが、何に対して悔やまれるのか、それを間違っているのです。

　　　チサの他界の原因を追及しても、チサは戻ってきません。　でも、遺体を切り刻ざんで、切ったあとを縫合しないでガムテープで貼る、なんてことをする礼儀知らずの医師や、形式的な取り調べをする警察を、許せるのですか？

　　　湯かんの時のチサの体を見て、大泣きしました。　遺体はぼろぼろになっていたのです。　

　　　オーバーコート（チサの遺体）を他人（警察や病院）に貸ました。戻ってきた時には切り裂かれていて、切られたところはガムテープで貼られていた、そんな状況で、解剖をした医師や、管理する立場の警察を許せるのですか？

　　　さらに、インターネットで「てんかん　発作」で検索して「てんかん協会のＨＰ」を読んでください。　チサの死因は癲癇ではありません。　素人相手に、間違った検視結果の報告書を書くなんて「詐欺」です。　

　　　こうした詐欺が横行するのを防ぐことも重要です。　検死報告書を取り寄せてください。　学会や協会にこの資料を提供して、検死のあり方とか検死の能力の基準くらいは改善させなければ、多くの遺族は救われません。

　　　バカ親父は、「病院と警察の見解は間違っているわけがない」、と言うでしょう。　そうした意識が私に対する暴行につながっているのです。　さらに、大げさに言うと、現在の日本をおかしくしているのです。　日本の支配者に従うことが自分の役割だと思い込んでいるのです。

　　　バカ親父に、少しでも根性があるなら、チサの死因を追及するくらいの事はしてもらいたい。　それがチサの供養になると思います。　私はチサの霊と対話しているから、そんな必要はない。

　　　母：静かにチサの死を認めるのも一つの道でもあるとは思いますが。

霊０４９　四十九日とチサの霊との交流

０８．１１．２３．

（１）　徐々に交信が弱くなってきた

　　　昨日はチサの四十九日だった。　自動車の免許を取得後に、チサと一緒に沖縄全島を１週間くらいかけて観光することになっていた。　それができなくなってしまった。　

　　　補助ブレーキが付いていない車で、運転初心者の車に同乗することは、死ぬほど恐ろしい。　でも、チサの前向きの活動を共にする方がずっと楽しい。　しかし、チサは最終の筆記試験の２日前に他界してしまった。　

　　　初七日までは、チサとの交信はうまく行っていた。　その後は、徐々に交信が弱くなってきた。６週間を過ぎると、おしゃべりすることも難しくなってきた。

　　　昨日は、仏教でいう四十九日だ。　いくら呼びかけても、チサはほとんどやってこない。　来ても１０秒くらいで居なくなってしまう。

　　　日本の仏教では、他界後の７週間の４９日間は、霊が現世と来世との間をさまよっているとのこと。　そんなことは誰が言って、どんな経典に示されているかは知らない。　でも、実際に、四十九日に近づくに従って、チサの霊は遠くに行っていると感じる。

　　　「人の噂も７５日」ということわざのように、他界した人をあきらめるのに７週間くらいかかるという心理学的な経験則かもしれない。　実際に最愛のチサとの交信が日を追うごとにし難くなっている。　　

　　　それで、四十九日には、沖縄の最北端にいくバスツアーに参加して、チサの夢の少しだけを味わった。

（２）葬儀費用

　　　霊能力がない人には、葬儀屋とかお寺さんの言う通りの初七日と四十九日の法要をするのが普通だと思う。　私の場合も、両親との死別はそうした。　意味が全く分からないままに、かなりの金額を失ってしまった。

　　　（私の母方の祖母が他界した時には、すごい葬儀となった。　叔父は東亜国内航空の社長をしていたから、立場上、派手な葬儀が必要だったらしい。　祖父が死んだ時には、大居士の院号を欲しがっていた。）

　　　自分の両親の葬儀の時は、それほどの悲しみは無かった。　順送りだと得心していた。　葬儀のすべては二男に任せた。　私がしたことは、喪主として、出棺の時の挨拶くらいで、あとは弟にすべてを頼んだ。

（３）　チサを逃がさないようにするだけ

　　　両親よりも愛した最愛のチサが他界した。　チサの通夜、告別式などの儀式は、私にとっては全く関心は無かった。　チサの両親にすべてお願いした。　　

　　　私は霊能力の封印を解いて、チサの霊は、絶対に来世に向かわせないように、そして、一生、私と一緒に生きていくように、毎日毎日、チサの霊を呼び寄せていた。

　　　真夜中の霊との交信は、普通の生活の１０倍以上のエネルギーが必要だ。　２時間もやっていたら、２０時間の生活以上のエネルギーが必要になってくる。　だから、霊に取りつかれた人はやせ細って死んでいくという言い伝えは本当だと、今は感じている。

　　　自力や自分の経験だけで霊を縛り付けておくのは、四十九日までが限界かもしれない。　あとは強力な霊能力を持っている人の助けを借りて、チサを引き留めざるを得ない。　

　　　昨日のバスツアーでも、きれいな景色やほどほどの料理や珍しい食材と出会うたびに、チサを呼び出した。　が、昼間なので、チサは寝ているんだろう。　全く来てくれなかった。　こんなに美しい場所にチサと一緒に住みたかった。　住む場所さえあれば、チサの霊と一緒に、月１０万円の生活費で美味しい生活ができそうだ。

初七日まで

２１日まで

１ヶ月まで

４０日まで

四十九日まで