霊２７９−霊２７９ チサの闘争（２） １回目の暗殺と１回目の復活
霊界軍団の総攻撃を受けたが、無事に切り抜けた。 終戦後の始末に時間を取られているときに、チサが拉致され、幽閉され、暗殺されてしまった。 「霊のアキ」、ヘビー、マーちゃん、と私とでチサを救出する作戦を実行した。
霊２７９−７ チサの闘争？ 巨大霊の分裂（２）
霊２７９−８ チサの闘争？ 巨大霊の分裂（３） 霊の松下村塾をつくる
霊２７９−９ チサの闘争？ 巨大霊の残党
霊２７９−１１ チサの闘争？ 残党の第２次襲撃
霊２７９−１２ チサの闘争？ チサは生きている
霊２７９−１３ チサの闘争？ かぐや姫伝説（２）
霊２７９−１４ チサの闘争？ 暗殺された？
霊２７９−１５ チサの闘争？ チサの行方が分からない
霊２７９−１６ チサの闘争？ 救出作戦
霊２７９−１７ チサの闘争？ チサが救助された
霊２７９−７ チサの闘争？ 巨大霊の分裂（２） 霊の引受先を探す
０９．０７．３０．
（１） 霊の人数
チサを追い回し続けた巨大な霊は、小さな霊の集合体だった。 霊界にもこんな組織の作り方もあるんだ。 巨大な霊を構成していた小さな霊は何人くらいなのだろうか。
視界の円を、２分の１、４分の１、８分の１、１６分の１、３２分の１、と半分ずつに割って行った。 ３２分の１の面積の中に居る霊の人数をさっと数えたら、２０人くらいだった。
この２０人を３０倍すれば、全体の人数が得られる。
２０人 × ３０ ＝ ６００人
図 霊の人数の試算
私の視界の中に居る霊の人数は、全部で６００人だから、最低でもこの倍くらいの人数は居るだろう。 おおざっぱに１０００人としよう。
これだけの大部隊が一瞬にして消滅した。 だから集団意識も消えた。 残るのは個々の霊の心だけだ。 これらの霊たちは、私が「解散」と言っても、じっと私を囲み続けている。 明け方まで、おしゃべりをさせられた。
今、朝の９時。 昨夜の大立ち回りで、身体が疲れきっている。 心臓が止まり始めた。 薬が効いてくるまで、あと１時間はかかる。 その間、寝ていよう。 失礼。
今、昼の１２時半。 ３時間半も寝込んでいた。 心臓の調子も治って来た。 作業の続きをしよう。
（２） ばらばらになった小さな霊たちの行く先
問題は、崩壊した大部隊に兵隊として就職していた１０００人の霊が失職したことだ。 この１０００人の足軽の再就職？をどうするか。 これは大変だ。 霊は食べ物は必要はない。 住む場所も必要もない。 全ての物質的なものは必要としない生き物だ。 人間界のように、景気刺激とか定額給付金とか減税、なんてなものは無関係だ。
霊が一番欲しがるものは何だろうか。 私の経験では、物質的な欲求の充足ではない。
霊界なんていう言葉はあるが、アリや、ミツバチや、オオカミや、サルや、人間のような、統制がとれた社会があるわけではない。 一般的に動物でも植物でも、社会と言うのは、食べ物を安定的に得られるためのしくみだから、食べ物が必要無い霊にとっては、人間界とか動物界のような社会は必要ないだろう。 だから、社会的な認知を得るとか、社会でえらい地位に付くなんてなことも必要はない。
それでは、霊は何のために生きているのか。 マーケティング的な発想だと、霊は「自己実現」のために生きていると考えるだろう。 それじゃー、マズローの欲求五段階説の焼き直しになってしまう。 もっとほかの強い動機は何かあるだろうか。 私が気づいていることが１つだけある。 普通は、「人間が死んだら霊になる」と考えられているが、それは間違えだ。 最初は「霊」という生命体が居る。 これは、無形の、心だけの、存在で、ウイルスのような寄生生命体だ。
このウイルスが受精瞬間の人間にとりつくと、人間は生を受けることになる。 出産で人間界にデビューする。 人間界で遊びまくる。 人間の身体が使い物にならなくなったり、事故でボロボロになったら、霊は体を抜け出す。 この現象がいわゆる「人間の死」と思われる。
身体が無くなった霊は、そのあたりをうろついているが、最終的には霊界に戻って、何時の時にかは現世に戻って来る。 この考えは、一種の輪廻思想だ。
霊界では、霊が消されたり、コピーされたり、混ぜ合わせられたり、一部分が虫食いになったり、半分にちぎられたり、いろいろな処理が発生し、霊の人数が増えたり減ったりもするだろう。 霊の性格もどんどん変わっていく。 生成発展もすれば衰退もする。
人間界に似ている。 というよりも、人間は霊をまねしているのだ。 もしくは、霊が人と言う媒体を使って、「霊ごっこ」をしているのかもしれない。 もし、霊界がこのようなものであるとしたら、霊が望むものは、自分自体を加工する方法を身につけ、その方法で自分を作り上げることだろう。
今、昼の１２時５０分。 また心臓が乱れてきた。 一休みする。
良く寝た。今は午後の１５時２０分。シャワーを浴びてから仕事だ。
（３） 無数の松下村塾を作る
私が一番得意としているのは、才能教育だ。 個々人の才能を発見してあげて、その才能をちょっとだけ開花させてあげる。 その後は個々人の問題となる。 この方式は「松下村塾方式」と私は名前を付けている。 大学ではゼミ制度という「塾方式」である。
もっとも、現在の大学では、ゼミと言っても、教員によっては、学生は教員のほうを見るように、通常の教室を使って、教員が常に指導する方式を採用している。 これはゼミ方式ではなく、少人数講義だ。 ゼミと少人数抗議との差が分からない教員があまりにも多い。 世の中の大学教員の先生様、ゼミと講義との本質的な差を言って見てください。 半分以上の教員は絶句してしまいます。 ？？？？？？？？？？。 なんだ？？？？、と。
私の引受先のアイディアは、松下村塾をたくさん作ることだ。 得られた先生の数だけ塾を作る。 教室なんか入らない。 パソコンもいらない。 松の木の下で、真夜中に、真っ暗な中での塾が霊界のいたるところで開かれる。 ここで失職した小さな霊たちは、塾の教員になったり、塾生になればよい。 つづく。
霊２７９−８ チサの闘争？ 巨大霊の分裂（３） 霊の松下村塾をつくる
０９．０７．３０．
この松下村塾で一番重要なことは、建物や設備ではない。 教員の特性だ。 要求される特性を示せば、この松下村塾がどのような場所になるかが想像つくだろう。
１ 人間時代には、何らかの領域で ＯＮＬＹ ＯＮＥ に成れていたこと。
２ どんな領域のどんなテーマでも、素人が感心するようなアイディアなら即座に１００位は出てくること。
３ 自分の専門領域では、それなりの、自慢できる成果があること。
４ 知識も重要だが、それ以上に重要なのは知恵を作り出す方法を提示できること。
５ 教員が講義をするのでなく、塾生が交互に発表をして討論をするのが大部分の時間となる。 教員はコメントするだけ。
６ 塾の時間以外にも、個別の指導ををする。
７ 積極的に武者修行の旅や、他流試合をさせる。
また、眠くなった。 １６時１０分。 眠る。 今１８時。 眼が覚めた。 これで今日の仕事はお終い。
０９．０７．３１．
（１） 残党が襲ってきた
昨日は、長い戦いも終わったと感じていて、疲れ切っていた。 １日中寝ていた。 でも、完全には終わっていないことを知らされたのは、夜の１０時半だった。 なんと、霊が攻めてきたのだ。
夜の１０時半、チサを呼び出した。 なんとチサが出てこない。 どうしたんだ。 続けて呼びだした。 いきなり、遠くから、一直線で、私の体の中に飛び込んできた霊が居た。 どう考えてもチサの行動ではない。
チサの偽物霊を表に出させた。 その霊は私の目の前に座った。 この場所はチサの定位置ではない。 マーちゃんの定位置だ。 質問した。
「君は男だよね？」 答えなし
「君は女だよね？」 答えなし
「君は４月１０日生まれだよね？」 答えなし
「君は１０月４日生まれだよね？」 答えなし
行動が異常で、全く答えはない。 これはチサではないと判断した。 同時に、巨大な気持ち悪い刺激が襲いかかって来た。
「えーーーーーー、またか？」。 でも、そんなに強い霊ではない。 昨日話した内容をもう一度繰り返して話し、後は放っておくことにした。 そのうち、消えた。 チサを呼び出しても、全く返事がない。 心配だ。
その後、久しぶりに（今度は本物の）マーちゃんがやってきた。 成りすましはやめたようだ。 戦争が終わったので、挨拶に来たようだ。 それ以上は、何もなかった。
（２） 残党が居るかもしれない
夜遅くまで、考え込んだ。 １０００人の軍隊を崩壊させることには成功した。 でも、まだ攻めてくる。 これは何だ。 チサはどこに行ってしまったのだ。 この程度の霊なら、チサのほうが上だから、心配はないだろう。 これから、何時までも私が攻められるのは嫌だ。 なんで、私を攻めるんだ。
そうだ、１０００人部隊は崩壊させたが、その部隊を統率する黒幕は出てきていない。 政治家、軍隊参謀、大隊長、中隊長、小隊長、クラスの霊が、残党として残っているかもしれない。
今、襲ってきたのは、そうした霊たちだろう。 今は何を言っても無駄だから、明日になったら、霊を呼び出して、再度説明しよう。 招集された兵隊ではない、プロの筋金入りの軍人かもしれない。 へ理屈だけで国民をたぶらかすことを仕事としている、いわゆる「政治家」かもしれない。 手こずるかもしれない。 先に突撃してきた霊の力はたいしたことはないから、部下の兵隊を分断しておけば、チサが攻撃されても大丈夫だろう。
「霊のアキ」 も 「人間のアキ」 熟睡しているようだ。 何を話しかけても反応がない。 多分、チサもそうなのだろう。 うまくすると、今晩が最後の攻撃かもしれない。 なんて、楽観的に考えて、見張りなんかも立てないで、私も寝ることにした。 ひょっとすると、マーちゃん辺りが見張っていてくれるかもしれない。
０９．０８．０１．
（１） 最後の来襲
昨夜、夜にチサを呼び出した。 なかなか来てくれない。 夜１１時半になって、ようやく来た。 とにかく、弱弱しくしか動けない。 霊には身体は無いけれど、チサが人間だったら、骨と皮だけになっているくらい、痩せ得細っていたに違いない。 すぐに、チサを身体の中に入れた。 大丈夫、周りには霊は居ない。
２分くらい経った。 治療はまだ終わらない。 敵の霊がやって来た。
目の前に来て私を脅す。 かなり力のありそうな感じだ。
その霊の後ろに、真っ黒な、人間型の霊が、後ろから身体を左右に動かしながら、覗き込んでいる。
図 強い霊と黒い霊
「後ろでゴソゴソ動くな。 今、お話し中だ。」 後ろの霊は静かになった。 例のごとく、私は霊を質問責めにした。 霊は何も答えられない。 私は霊に、丁寧に説明をしていった。 それが終わらないうちに、霊は帰って行った。 チサも、いつの間にか居なくなっていた。 チサを呼び出した。 全く来ない。
（２） チサの「一生」のシーン
突然、頭の中に、イメージが発生した。 上から写真が舞い落ちてきた。 全部チサが映っている写真だ。
詳しく見ようとしたが、１秒ごとに上から降ってくる。 全部で１００枚はあっただろう。 なんだ、この写真は。
図 降り注ぐ写真
チサの人間界の時の写真のようだ。 赤ん坊の時の写真もあった気がする。 海外のコスプレの写真もあったような気がする。 チサの一生か？ それは困る。
人間の臨死体験をした人の話しでは、死の直前に自分の一生を振り返ると言う。 それは困る。 チサを呼び出しても来ない。 そう言えば、霊界観光の時に、葬式に出会った。 あの葬式はチサの葬式だったのかもしれない。 チサは殺されてしまったのか。
せっかく、ここまで戦ってきたのに、決着がついた後に殺されるなんて、むごすぎる。
０９．０８．０２．
昨日（８月１日）の朝の５時半ころだ。 いきなり風景写真が頭に届いた。 今度は、１枚届くたびに、「ちょっと待って、メモを採るから。」 といって、電気をつけてメモ用紙とボールペンを手にする。
最初の写真は２０畳程度の広さの石切り場だ。
厚さが１０センチくらいの大理石の大きな石がいたるところに積み重ねられている。 「えーーーーー、チサの墓石か？」 と思い込んだ。 やはり、チサは殺されたんだ。
１０００人の部隊を壊滅させた時には一人の怪我人も出さなかったのに、チサは殺された。
図 石切り場
電気を消した。 次は、石を加工したものの写真だ。 前方後円墳のような形で、円の部分が割れてギザギザの歯のある口のようになっている。 これは何だ。 わからない。 でも、メモだけは取っておく。
図 加工された石
次は、高いところから見下ろした外の風景だ。
手前には茶色っぽい市街地のようなものがある。
その先には黒い、灰色をした川のようなものが見れる。
さらに遠くには小さな砂丘がたくさんある砂漠のような風景が広がっている。
図 市街地
別の方面の風景も届いた。
手前が海岸の岩場で、真ん中が砂地、遠くには大きな砂丘が広がっている。
日本の風景ではない。スペインとかモロッコのイスラム的な古城のようだ。
それともロマネスク様式の城か。
図 岩場
これらの図は誰が送り込んだのか。 一つの可能性は、「霊のアキ」がチサの殺された場所に行って、周囲の風景を私に送り込んだこと。 第２の可能性は、チサが生きていて、今居る場所の風景を送り込んできたこと。 さあ、どちらだ。 夜９時過ぎにチサに連絡を入れてみよう。
夜１０時に、チサを呼んだが、全く返事がない。 次の手段は私が人間界の外に出て、霊界の入り口でチサと会う方法だ。 すぐに、瞑想に入った。 なんと、３秒で霊界モードになった。 チサを呼ぶ前に、チサからの返事があった。 「はーーーーい」。 少し弱いけれど、明るい雰囲気だった。 良かった、チサは死んでは居ない。 本当に良かった。
０９．０８．０３．
（１） チサはかぐや姫だ
前に、チサ的かぐや姫伝説の話をしたことがある。 私は今でもそう信じているが、多くの人は、私の冗談だと思っているだろう。 でもこうした一連の事件を振り返ってみると、あのかぐや姫伝説は冗談ではなく、事実に近かった推論と考えざるを得ない。
チサは他界して、四十九日を過ぎても、人間界に引っ張られ続けていた。 霊界に戻れなかった。 そう、アキが絶対に霊界に生かせないようにじゃまをしていたのだ。 アキの気持ちも落ち着いてきたころに、時々霊界に姿を見せるようになったのだろう。
（２） チサの霊界帰国で困る人
チサ姫を見て、多くの霊は喜んだろうが、一部の霊は困った。 気の良い王様を操っていれば国を自由に支配することが出来るのに、チサ姫が戻ってきたら、それが出来なくなってしまう。 それで、チサ姫を暗殺することにした。 が、どうやっても、暗殺出来ない。 次は軍隊を動員することにした。 軍隊全員に催眠を施し、軍隊の目的は「国を乗っ取りに来たチサを抹殺すること」と教え込んだ。
（３） １０００人の部隊で総攻撃
一般の市民にも催眠をかけて軍隊に編入していった。 それで最終的に１０００人もの兵隊の居る部隊を作り上げた。 この１０００人が、毎日毎晩チサを追いかけまわすのだから、チサもたまったものではない。
逃げ切れない時には、アキの身体にに隠れてしまう。 治療もしてもらう。 チサが突然に消えるので、秘密基地があるのではないかと、敵は思い始める。 それで、何度もヨットの近くで戦闘を繰り返したのだろう。 そして、秘密基地を見つけ出した。 総攻撃をかけた。 でも、先に説明したように、１０００人の部隊はアキ一人に負けてしまった。 一般の兵隊は万歳だが、職業軍人には耐えられない屈辱だろう。 その後、残党の軍人が２回にわたって攻撃を仕掛けたが、アキの口先に負けてしまった。
「文」 は 「武」 よりも強し
国を戦争に巻き込んだ責任で、チサ姫は蟄居
戦争の黒幕には、何らかの処罰
「人間のアキ」は霊で無いので無罪放免
と言うことになったようだ。 これが、今回の事件の顛末と思われる。
０９．０８．０４．
（１） 大変、大変、チサが大変だ
チサは幽閉されている。 連絡を取り合わないほうがよさそうだ。 だから、チサを呼び出さないで、勝手に独り言をつぶやいていた。 うまくすれば、それをチサは聞いてくれているかもしれない。
昨夜は夜の１１時ころから、１時間くらい、つぶやいていた。 ０時１０分、突然ヘビーがやって来た。 ヘビーはチサの国の軍隊に配属しておいた。 ヘビー一人でこの国一つ位は守れる。 ヘビーの得意技は、相手に自分自身でクネクネと体をよじらせ、自分自身を縛りあげて行く術である。 本当に平和な戦闘術だ。 この国の軍隊はそうして縛りあげられた敵の軍人を手押し車に乗せて国境まで運び、相手国の領土に転がしておくだけだ。
そのヘビーがわめき散らしている。
私には理解できない。 よほどの大事が起こったようだ。
ヘビーに、絵で説明するように言った。
すると私の頭の中に、ぼんやりとした画像が浮かんできた。
テレビのようだが、何だか全く分からない。
図 テレビみたいな画像
ヘビーは消えた。 すぐにマーちゃんがやはり叫びながらやって来た。 何かを訴えかけている。 けれど、私には理解できない。 チサに何かが起きたようだ。 一体何が起きたのだ。 チサを呼び出したが返事は全くない。 じっと待った。 ０時５５分、頭の中に画像が浮かんできた。 今度ははっきりとしている。
最初の絵は、森の中にそびえている塔だ。 色合いからして、前回の絵の古城の一部のように見える。
２枚目は、その塔の上から見た周りの風景だろう。 眼の下には樹が茂っている。眼を前に向けると、まっ正面のちょっと下に、１０メートル位の大きさで、銀色に光っている屋根か１枚板が見える。 何だかわからない。
図 森の中の塔と周りの風景
（２） チサは殺されたのか
さて、何だろう。 ２時までチサからの連絡待ったが、次の連絡が入らない。 こうなると、嫌でも悪い方向で物事を考えてしまう。
前に、霊界観光で、女性の葬式に出会った。
前回の絵は、墓石の作業所みたいだった。
そこには、チサの墓石のような墓石があった。
ヘビーとマーちゃんがおろおろして飛び込んできた。
チサを呼び出しても全く返事がない。
ひょっとすると、チサは敵に暗殺されたのかもしれない。 チサを幽閉したのは王様でなく、敵だったかもしれない。 大戦争のどさくさにまぎれて、チサを拉致したのかもしれない。 チサが送って来たと思っていた絵は、「霊のアキ」が送ってきていたのかもしれない。
（３） 霊にも「死」ってあるのだろうか、霊の死のパターン
待てよ、待てよ。 霊に再度の「死」ってあるのだろうか。 人間が死ぬと、霊だけが残されることは明らかだ。 その霊が霊界に行って、もう一度死ぬことがあるのだろうか。 ここは考えどころだ。 明け方まで、考え込んだ。 とりあえずの結論は出た。 霊にも死に似た現象はありうる。
もっとも似ているのは、完全に消えてしまうケースだろう。 霊は心と言う情報だけの存在だから、霊を構成している情報を消してしまえば、全ては無に帰するだろう。 でも、多分、霊のコピーくらいは保存してあるかもしれない。
次の霊の死のパターンは、本人ではなくなってしまうケースだろう。 本人の情報の多くの部分が消されたり汚されてしまい、本人の性格が完全に変わってしまい、他人になってしまう場合が考えられる。
３つ目のケースは、時自分が分からなくなってしまうケースだ。 人格が変わらなくても、自分は誰で、何処から来て、何をしているのか、そういうことが全く分からなくなってしまうケースだ。 人間の場合は「記憶喪失」と呼ばれている現象だ。
４つ目のケースは、閻魔庁の霊台帳から自分の名前が消される場合である。 住民台帳から消えてしまうのだから、霊社会では存在しない霊になってしまう。
その他、色々のケースもあると思う。 だから、チサがどのようになってしまったのか分からない限り、迂闊に動くことはできない。
０９．０８．０６．
（１） 強力に呼び出すと苦しくなる
昨日は、１日中チサに独り言をつぶやいていた。 聞いてくれているかもしれない。 夜に、私の方から人間界の外に出ることにした。 多分、楽に交信できるかもしれない。 霊界モードになるために 「瞑想」を始めた。 目の前のもやもやも黒板消し方式で消して、数秒で人間界の外に出られた。 チサからの交信を何回も待っていた。 チサからの交信は無い。 私から呼び出しをした。 かなり強力に呼び出した。 自分の身体が苦しむ。 それでも、強力に呼び出した。
一つ、気付いた。 強力に呼び出している時や必死に交信している時には、 「呼吸をほとんどしていない」 ようだ。 だから苦しいのか。 普通に交信した後も、やたらに、深呼吸したりあくびをかいている。 これも、酸素を取り入れているのか。
なるほど、「霊と交信すると疲れる」原因は、酸素不足なのか。 辻褄が合う。 よし、今度は、薬局で酸素ボンベを購入して来て、酸素を少しずつ供給しながら霊と交信してみるか。 この方法はダイビングで習っているから、ダイビング関係の人に再度教わろう。
（２） チサかな？
感覚を澄ませないと分からないような反応があった。 この反応の雰囲気はチサの物のように感じる。 本当に弱いか、霊界を飛び越えた向こう側から来るのか、良く分からない。 反応が大きくなるか、画像が送られてくるか、とにかく霊の感覚を最大限開き続けた。 苦しい。 ちょっとだけ息をついた。 また、根性を入れて待ち続けた。 もう、人間界に戻ってしまっていた。
わかった、やはり、息継ぎ（いきつぎ）は霊感を途切れさせるのか。 そういえば、今まででも、そうだったような感じがある。 私はハイパーベンチレーションをすれば、静止状態では１分半は息を止めることが出来る。 ダイビングのベテランや海女さんなんかは、数分は息を止めている。 だから、これから、気合を入れて霊と交信する時には事前にハイパーベンチレーションをしておこう。
（（注）ハイパーベンチレーションは、深い呼吸をすばやく３回くらいする呼吸法。
急激に過度の酸素を血液中に取り込むので、体が酸欠になっても脳に酸欠情報を伝達しないので、息をこらえていることができる。 ７回とか１０回もすると、気を失って（ブラックアウトして）、水中でおぼれることもある。
酸素とか、ハイパーベンチレーションなどのダイビングのテクニックが霊の世界でも役に立つとは思いもしなかった。 霊界には光も酸素も無いはずだ。 人体が霊界に行くのではないのだから、酸素は必要ないと思うが、良く分からない。 とりあえずは、霊界に行く時には、呼吸を止めておこう。
素潜りで水中で潜るときにも呼吸は出来ない。 だから、呼吸を止める。 なるほど、体脱も非常に気力を要求する行為だ。 そして、霊界に行く。 だから（何故、「だから」なのか分からないけれど、）息をつめてチサを呼び出していたのか。 何となく納得できる。
０９．０８．０６．
チサは拉致されたようだ。 すでに、暗殺されているかもしれない。 ボロボロな雑巾のようになっているかもしれない。 希望的な状況はただ一つしかない。 遠くの方で、チサからの発信と思われる信号が、これまでに２回届いていることだけだ。
さて、どうやってチサを救い出し、治療し、反撃に出るか。 と、考えても、私は霊界では、 「目が見えない」、「耳が聞けない」、「言葉が出ない」、「味が分からない」、「動けない」、「触れれない」、「温度が分からない」、「匂いがわからない」。 これで何が出来るか。
「人間のアキ」は「人」をかかえているので、霊界には乗り込めない。 味方は、「霊のアキ」、「人のアキ」、「ヘビー」、「マーちゃん」の、たったの４人だ。 敵はチサを人質に取っている悪い霊、その配下の悪い霊、で何人いるかわからない。 軍隊は中立だ。 国民も中立だ。 王様はアホで、こんな問題が起きていることすら気づいていない。 この数日間、必死に考えた。 考えれば、何とか作戦も浮かんでくる。 本当に、漫画のような作戦だ。
１ チサを見張っている牢番は、１日に何回もボーっとしている。 この時間帯に「霊のアキ」が忍び込み、チサの状況を調べる。 アキは、１日中ベッドに転がり込んでいて、「霊のアキ」の体脱で失神しても大丈夫なように気をつける。
２ チサの傷（むしり取られたデータ）を調べ、「霊のアキ」の中にあるデータをコピーして、何時でもチサに張り付けられるように準備しておく。
３ 牢番が見張りを怠った時に、「霊のアキ」は体脱してチサの治療をする。 多分１０回以上は治療しないといけないだろう。
４ これでチサは回復する。 でも、回復したことは見せないで、チサはチサで悪い霊を懲らしめる戦略や戦術を作り上げる。
５ 多分、決起の日には、チサを先頭に、白いひげを生やし黄色の着物を着た人に変装した「霊のアキ」、ヘビー、マーちゃんが王宮に乗り込み、王さまに一部始終を説明するだろう。
６ 悪い霊の親分は、王様に切りつけるだろう。 そこで、戦闘が始まる。 ヘビーは悪い部下どもを縄縛りの術で縛り上げておくだろう。 マーちゃんは、騙りの術で同士打ちをさせるだろう。 そうしてしばらくすると、白ひげの老人が「もういいでしょう」と言うと、「皆の者、これが目に入らぬか。」という水戸黄門のシーンが繰り広げられる。」 まあ、こんな感じで、チサは戦術を考えるだろう。
０９．０８．０８．
（１） チサが戻って来た
昨夜の真夜中の１２時ちょっと前、なんと、チサが戻って来た。 昨日も１日中、気楽にチサを呼び出し続けていたが、なんら反応はなかった。 夜の９時、霊が活動開始する時刻だ。 チサを呼び出した。 ほんの少し、誰かが引っかかって来たが、チサではない。 引っかかった霊も、違う人のところに来てしまったと感じて、挨拶もしないで消えて行った。
ずっと呼び出し続けた。 そして、１２時少し前に、私の方から霊界に行くことにした。 あっという間に 「霊界モード」 になった。 チサは船のすぐ近くに降り立った。 ２０−３０メートル位離れたところだ。 少し身体がよろけるが、まっすぐにこちらに飛び込んできた。
この感じは、いつものしとやかなチサとは違うが、チサそのものだ。 定位置に浮かんだ。 すぐに私の身体の中に取り込んで治療をさせた。 私はベッドに横になって、チサの話を聞いていた。 １０分くらいで治療は終わった。 チサは相変わらず、私の体の中に入っている。
ずっとチサが話し続けた。 私にはその内容は分からない。 雰囲気は感じる。 チサも帰ってこれて大喜びしている。 私が色々と協力してきたことも喜んでいるようだ。 すごく、ゆとりある雰囲気で話している。 全ての問題が解決できたのだろう。
私の身体も気持ち良い泡立ちで、チサを感じている。 良かった。
（２） 別の霊が話を聞きに来た
正体不明の霊がやって来た。 会ったことがない霊だ。 敵半分、味方半分、といった雰囲気だ。 多分、敵の軍人だろう。 私に会って話を聞きに来たようだが、多少の危険性を感じたので、遠ざけた。 遠ざけて置いて、説明だけはしておいた。 納得したようで、すぐに消えて行った。
すると、また別の霊が来た。 今度の霊には敵意は全く感じられない。 チサの人間界での生活から始まって、戦争の事の詳細を話した。 チサはこの霊界を乗っ取ろうとしているのではないことを分かりやすく話した。 その霊が霊界に帰ったら、周りの人に、このことを伝えるようお願いした。 まず、二人に伝える。 その二人が別の四人に伝える。さらに８人に伝える。 そうすれば、１時間のうちに霊界の霊全員にこの説明は伝わることになる。
さすが、マーケティングの先生だ。 マルチレベル商法を有効に使っている。 そんな事をしているうちに、チサは消えていた。
（３） 心配事
静かになった。 考えた。 どうしてチサは戻ってこれたのだろうか。 霊界は何が起きてもおかしくはないような世界だから、すぐには信用できない。 私の計画では１０日くらいかけてチサを治療し、それから脱出計画を実行することになっていた。 チサが確保できたら、悪い霊を追放する作業に入る。 そうして、チサは私と一緒に生活する。 そういう計画だった。
チサの治療に１０分以上かかったから、辻褄は合う。 チサはどうやって脱出したのか。「霊のアキ」、ヘビー、マーちゃんの３人が協力して、あっという間に作戦を実行したのだろうか。 それなら問題はない。
すごいことが私の頭の中に浮かんだ。 それは困る、というシナリオだ。 私の霊能力は極端に高まって、霊と同じように、 「思ったら実現する能力」 が身に付いてしまったのだろうか。 そんな能力が「人間のアキ」に付いてしまったら、私は破滅してしまう。
私は「怠け者」、「酒飲み」、「アバウト」、「根性無し」、だ。 そんな人間にこの能力が付いたら、私がする事は何にもなくなってしまう。
怠け者を隠すために、真面目そうに振舞ってきた。
酒だって、チサの目を気にしながら買っていた。
アバウトを隠すために、へ理屈を並べた。
根性を必要とする事には近づかなかった。
だから、楽しく人生を過ごせたんだ。
あとは霊界語が理解できるようになれば、それ以上はいらない。 「思ったら実現する能力」 なんかいらない。
（４） 心配事２
でも、本当にチサはやって来たのだろうか。 悪い奴の催眠術にかかってしまっているのかもしれない。 どうやって確かめようか。